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ホラー映画とカウンセリング

こんにちは!

大人気カリスマブロガーのMAXです。

私は心理カウンセラー兼メンタルトレーナーをしております。

本日は『ホラー映画とカウンセリング』というテーマで心理学を考察していきたいと思います。

 

皆さんはホラー映画好きですか?

絶対見れない、という人もいますよね?

一度も見た事がない、なんて人も。

私はかつて映画シナリオライターを目指していたので、その過程でホラー映画を書いてみたことがありました。

ホラー映画にも様々な種類があり、私が書こうと思ったのはJホラー、アジアホラー系のジャンルです。

それはどんなホラーなのか?と言いますと、出てくるオバケが怪物や殺人鬼ではなく、幽霊や怪奇現象というものです。

80年代アメリカ映画に多かった怪物系ホラー映画は、怖いといえば怖いですが、ちょっとお喋り過ぎる感じが苦手でした。「ハハハ、怖いだろう?」みたいな感じで、なんかもう悪役感漂う、悪の怪物なんですよね?

私は子どもの頃からウルトラマン仮面ライダーに戦隊ヒーロー大好き人間でしたので、そういう悪そうな奴が現れると、怖いというより『出たな悪党!お前たちの好き勝手にはさせないぞ!」みたいな気持ちになってしまうんです。

それよりも、日常の風景の中に混ざり込んできた幽霊が、窓の外からジッとこちらを睨んでいる、という場面にゾッとしてしまうんです。

その後、アメリカ旅行に行く機会がありました。一人旅でドライブ旅でした。アメリカの広大な大地を車で旅するのは素晴らしく、様々な自然や絶景に感動する貴重な体験だったんですが、その中でユニバーサルスタジオハリウッドに行った時、お化け屋敷に入ったんです。

あまり混んでなくてすぐに入れるというので入ったんですが、中のオバケがチャッキー(チャイルドプレイというホラー映画のキャラクター)やフレディ(映画、エルム街の悪夢のキャラクター)ばかり、動かないマネキンが並んでいるだけなんです。しかも真っ暗ではなく、薄明るい。そんな中で映画キャラクターの悪役人形が並んでいる。怖いですか? これがもうみんな悲鳴を上げてパニックのなってるんですね。中には『I need someone!!(私1人では行けない)』と言って私の肩にしがみついてきた人もいました。するとどんどんその後に人が連なって、バビロン捕囚さながら私を先頭にして、みんな下を向いてついてくる状況が生まれたんです。もうドラクエの勇者の気持ちでした。どうしてみんなこんなものが怖いのだろう?と思いながら、何も起こらないお化け屋敷をゴールしたのです。

ふうむ、さては、そこにいた人たちはみんなとんでもない臆病で日本のお化け屋敷なんか10秒も入ってられないだろう、なんて思いながら、その事をアメリカ人の友達に話したんです。すると彼は『でも日本のホラー映画よりは怖いよ』と言うわけです。え?ええ?私は小学6年生の夏休みで、リングという映画に行き、冒頭5分で入った事を後悔したのを覚えています。そして呪いのビデオやら貞子やらの登場で逃げ出したいほどの恐怖に打ちのめされ、帰りはもうふらふらの状態で家まで帰ったのを覚えています。あの日本ホラーが怖くない?

確かにシャイニングは怖かった。しかし、怖いアメリカ映画といえば(その当時は)それくらいで、パラノーマルアクティビティやブレアウィッチプロジェクトの登場まで、まったく怖くないという印象でした。血がたくさん出て見たくない映画も多く、それはシナリオの怖さというより力技の気がして、そんなこと言ったら戦争の写真の方が怖いとか、なんでもありの感じがしてたんです。つまりそんなものは求めていない!という感じでした。

ですが友人は『シナリオもハリウッドのホラーは怖い』とシリアスな顔で言います。別に対抗意識や私への反発という態度ではありませんでした。

彼は本心から語っていました。

旅の途中、モーテルに泊まりました。そしてふと外で大声で怒鳴る誰かの声が聞こえてきました。

犬の吠える声、怒鳴る声。銃社会であることを考えると物騒で怖くなりました。また別の日は、何もしていないのにパトカー3台に追いかけられ、止まって降りたら、警官は『冗談だよ』と笑ってどこかに行ってしまいました。私にとってはかなり恐怖でした。そこで思い知ったんです。窓から睨んでくる幽霊も怖いけど、『悪意と狂気に満ちた得体の知れない何か』もかなり怖い。それはアメリカという場所で、誰もいない荒野で最も出会いたくない存在です。

ハリウッドのホラー映画は日本にいながらテレビで観てても全く怖くない、けれども、アメリカの荒野が見えるモーテルで観ると最高に怖い。そう思い知ったのです。

怖さ、も、面白さ、も文化的背景によって受け取り方もまるで変わってきます。

なんともうまく伝わらないニュアンス、

何度言っても、あまり響いていない感じ、

これらは文化コードと経験の違いです。

経験があれば想像できます。イメージできて一層怖いんです。

 

『人の痛みが分からない人』と感じる時、それはその相手があなたの経験した事を経験していない可能性があります。もしくは忘れてしまったとか。そのせいであなたの話が想像できないんです。当たり前と思っていた背景がまるで違うんです。人が人と分かり合う時に必要なのは、この違いを認めることです。

 

何故人はホラー映画を観るのか?という話は今回出来なかったので、またの機会に話したいと思います。

 

豆知識:

『最も多く人を殺している生物といえば?』

人!と思った人、惜しい!人は2位でした!

1位は『蚊』です。

幽霊に殺された人より蚊に殺された人の方がはるかに、多い。つまり人間が、最も恐れるべき生物は……『蚊』ということです……。